代表者ご挨拶
経営者なら誰しもが、「売上を伸ばして利益を上げたい」と、日々考えています。また、新たな設備投資をしよう、店舗を増やそうと、前向きに画策している場合もあれば、業績不振で資金のやりくりに頭を悩ませている場合もあります。
同時に、どの経営者にも共通のもうひとつのテーマが、自社に必要な人材の確保・育成です。ほとんどの経営者が、自社に定着して力を発揮してくれる人材が現状では不足していると感じています。「多額の費用をかけて新卒の求人サイトに掲載するほど余裕がない」「ハローワークで求人をかけたらたくさんの応募があったが、なかなかピタっとくる人がいない」「せっかく採用した新人が、3ヶ月ともたなかった」「仕事ぶりを注意したら翌日から出社しなくなった」「ようやく一人前に成長したと思ったら他社に転職された」「ベテランの技術を継承する若手が育っていない」「実は、辞めてほしい人がなかなか辞めてくれない」などという悩みや愚痴をよくお聞きします。
働く人の側も悩んでいます。お給料や職場の環境・人間関係に対する不満だけでなく、「自分は今の会社でこのままずっと働き続けていていいのだろうか」とか、「もっと別の仕事がしたい」「キャリアアップしたい」「頑張っているのに、なかなか結果が出ない」などと悩んでいる人は決して少なくありません。
一方、アベノミクスの第三の矢である成長戦略※1では、さまざまな施策が打ち出されていますが、特に人材に関しては、生産年齢人口※2の減少にともなって、女性や、高齢者、外国人など、多様な人材の活用に目が向けられています。企業にとっては、ライフスタイルや生活習慣の異なる人材の個々の力をいかにうまく引き出すかが、これまで以上に重要になってきます。
このような現状を踏まえて、私たち『 関西e中小企業ラボ 』では、経営者と求職者が互いのニーズや想いに対する理解を深め、よりよい人材の採用・雇用、育成、そしてキャリア形成に役立てていただこうと、当サイトの立ちあげに至りました。
当サイトでは、経営者の方には、社員の考える『 働きがいのある会社 』(働き続けたいと思える会社)とはどんなものか、また、自社が『 働きがいのある会社 』と評価され、人材の定着率・満足度を高めるためにはどうすればいいかを考え、さらには実現していただくきっかけとなることを目指しています。
また、就職や転職を目指す方々には、『 雇いがいのある人材 』(必要とされる人材)になるためには、何が求められるのか、また、どんなところに自分を必要としてくれる会社があるのかを考え、見つけてほしいと願っています。
『 働きがい 』と『 雇いがい 』が出合い、元気な関西企業が増えることが、当サイトの目標です。
- 1 アベノミクスの『 大胆な金融政策 』『 機動的な財政政策 』とならぶ【強い日本、強い経済、豊かで安全・安心な生活】を実現するための、民間投資を喚起する成長戦略。目指す姿として、多様な担い手が参画し活力と知恵を生み出す経済社会、長期的に持続可能な経済社会などが掲げられている。
- 2 年齢別人口のうち、生産活動の中核をなす年齢の人口層を指し、日本では15歳以上65歳未満の人口がこれに該当する。
2014年9月
関西e中小企業ラボ
代表 北口祐規子
(中小企業診断士)